帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

腹上死して生まれ変わってタイ人に75話

機械製造会社の駐在員ユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。

死んだはずのユウイチは目覚めたとき、タイ人中学生の【アット】になっていた。
コンケン大学を卒業したアットは前世で勤務していた会社に入社する。

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第75話 初デート
 
 
 

2002年6月。
ヌーイと出会った翌月、幸運にもヌーイの会社に請求書を届けることになったのでウキウキしながらサムットプラカーンにあるヌーイの会社に向かった。


受付で「経理のヌーイさん」と呼び出してもらう。


「アットさん こんにちわです~」


しばらくして出てきたヌーイは前回よりもさらに早い駆け足でこちらに向かってきた。


「アットさんにまた会えましたです~」
 
 
請求書を渡し終わってからヌーイを食事に誘ってみる。


「ヌーイさん。一度食事でもご馳走させてもらえますか?」


      「アットさん食事にさそってくれるんですかぁ~」


いつでも良いらしい。
それでは今日の夕方にヌーイと食事に行く事になった。

 


◇◇◇◇◇◇◇◇


バンコクの中心部を流れるチャオプラヤ川沿いには雰囲気の良いレストランがたくさんある。
チャオプラヤ川の昼間は汚い川でしかないのだが、夜になると涼しくて景色が良いので人気のスポットに変身する。


俺はヌーイ連れて会社の車で川沿いのシーフードレストランに入った。


「アットさん! わたしシーフード大好きです!!!」


ヌーイに喜んでもらえて良かった。


「俺はビールを飲むけどヌーイさんは何飲む?」


「うーん 私ビール飲めません。 お酒はワインなら飲みます。」


初めて誘った食事の席でお酒を飲むタイ人女性は皆無に近い。
ワインを飲むと言うヌーイに驚いた。「今夜はOK」なのか?

俺はビールをやめて赤ワインをボトルで注文することにした。


タイのワインは高い。
タイの輸入ワインの関税は200%なので輸入ワインは非常に高い。
安価なオーストラリアワインですらお店で飲むと3000バーツ以上する。

ヌーイの印象をアップさせたい俺はそこそこの値段のワイン(4000バーツ)を注文して二人で乾杯した。


ヌーイは結構早いペースでワインを飲むので俺もついついグラスが進む。


「えびたべた~い えびたべた~い あのえびたべた~い」


酔ってさらに可愛いくなったヌーイは生け簀にいる1匹数千バーツするロブスターを食べたいというので注文する。
 
さらに生カキやカニをたべながら高いワインを追加注文した。

 



結局3本のワインを空けてお会計は20,000バーツ!
俺のローン支払い後の給料全額に相当する金額だ。後悔しながらカードで支払う。
 


「これからアットさんの部屋で飲みましょう!!!」

 


 
足元がフラフラだがご機嫌のヌーイ。
もしかしてセックスさせてくれるの?

しかし俺の部屋ではナムワーンが寝ている。 


どうしようか。