安定した収入を求めて日本に帰国した中年オヤジの末路
「お前はそのうち辞めるとは思っていたが日本に帰国するのは意外だな」
そんな言葉を上司のアレキサンダーけんぢから浴びせられつつ2018年3月にロリコン中年オヤジのわんわん(当時46歳)はタイの日系企業を退社し日本に帰国した。
日本に帰国したわんわんは大阪本社の中小企業に入社し、実家からほど近い事業所で夜勤もしつつ暗くて狭い劣悪な環境下で働いた。
周囲からは海外ボケと言われつつ働くわんわん。
周囲の人間は海外のことに全く興味が無いのか、会話がわんわんの前職のことに及び海外の話になると途端に相手の興味が無くなり会話が途絶えてしまう。
慣れない日本にいる日本人とのやりとりに苦労しつつ働くが、結局1年半ほどで退職してしまう。
「結局日本で日本人と仕事をすることに馴染めなかったんですね。それでまた転職エージェントに職探しをお願いしました。」
そのころはオリンピック景気のおかげでわんわんの職歴を見て採用する企業はあった。
自宅から通勤に45分程度かかるが、同じような業種の職場に就職することが出来た。
「わんわんさん。機械にエラーが出て私を呼ぶのもいいですが、せめてエラーメッセージを見てください。
昨日と全く同じエラーですよね。
この給水バルブが開いてないからですよ。
少しはご自分で解決する意思を持ってください。」
自分の子供のような年齢の新卒の若造にそんな言われ方をされつつ働くわんわん。
ただただ定時が来て家に帰るのを待ちながら仕事をする。
「私よりふた回りも年上のわんわんさんにあまりこんなことを言いたくありませんが、今深刻なトラブルが起こっているのは分かります?この状況で帰るって言います?」
「だ・だから帰る許可をもらえるようにお願いしてるんですけど・・・」
「わんわんさんが居なくなったら誰がそこの操作をするんですか!
っていうかこの状態で帰ろうとする神経が理解できません!!」
周囲に呆れられながらも、現在もわんわんはこの職場で働いている。
「タイに駐在員として赴任出来てストレスのない楽な仕事ってないですかね」
日本でルーチンワークの労働者としてですら満足に勤まっていないわんわんにタイに駐在員として派遣してくれる会社が雇ってくれないのはわんわんもある程度理解している。
来月には49歳となるわんわん。すでに上級管理職になっている同年代の給料をうらやみながら周囲に迷惑をかけつつ働くことしか出来ない。
コロナ禍で転職すらままならないが、こんなわんわんでもに家族を辛うじて養える給料を出す会社が日本にあるのは事実だ。
コロナの感染拡大前に日本に帰国して定職を得たわんわんはタイ沈没者の中ではある意味勝ち組だと言えなくもない。
最近のわんわんは30歳前後のぽっちゃり巨乳の女優が乳を後ろから揉まれる動画が最近のお気に入りらしい。
タイにいた頃は若ければ若い方が良いという自他ともに認めるロリコンであった。
日本に帰国してからは外見が幼く見える女優の「合法ロリ」や中学生の水着姿にはそれほど興奮しなくなったらしい。
何が彼を変えたのだろうか。