腹上死して生まれ変わってタイ人に76話
機械製造会社の駐在員ユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。
死んだはずのユウイチは目覚めたとき、タイ人中学生の【アット】になっていた。
コンケン大学を卒業したアットは前世で勤務していた会社に入社する。
第1話はこちらから
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
第76話 ヌーイの部屋で
ヌーイと川沿いのレストラン食事をしたら酔ったヌーイがアットの部屋に行こうと言い出した。
これは間違いなくセックスOKということだと思うが、俺の部屋にはナムワーンがいる。
悩んだ末にヌーイの部屋に送ることにした。
「アットは奥さんがいるんだ~! だから部屋に連れていけないんだ~!」
「俺は独身だよ。部屋には同居人がいるから連れていけないよ」
「彼女と一緒に住んでるんだ! アットは彼女がいるのに私をこんなに酔わせてひどい~!」
騒ぐヌーイをなだめてヌーイの住むアパートの場所を聞き車で向かった。
「アット!まだ帰っちゃダメ~! 私の部屋でお話する!」
ヌーイの部屋でセックスさせてくれるの?ラッキー!
コンビニで炭酸入りワイン風のSPYを買ってヌーイの部屋で引き続き飲むことになった。
ヌーイは勤務するサムットプラカーンの工場の近くにワンルームのアパートを借りて一人で住んでいた。
汚い建物だったが、女の子なので部屋の中は綺麗にしている。
ヌーイの部屋で引き続き飲もうと買ってきたSPYを開けようとすると
「アット! 汗臭いからシャワーを浴びてきて!!すぐ!」
え?いきなりセックスさせてくれるの!
そんなに俺とセックスしたかったの?
股間を膨らませながらヌーイの部屋のシャワーを借りる。
水シャワーなので寒いが股間を中心に念入りに洗って出るとヌーイは電話で会話をしているところだった。
・・・・・・俺の携帯電話で。
「今すぐアットと別れなさい!!! アットは今私の部屋でシャワーを浴びてます! アットと別れなさい!」
当時の携帯電話にはロック機能など無かった。
※ボタンを長押しすればすぐに操作できる。
俺の携帯電話の着信記録から頻繁に話をするナムワーンの電話番号を見つけて電話をかけていた。
やられた。
携帯電話を取り上げて通話履歴を見るとさっきの会話はナムワーンの携帯電話と通話していた。
ナムワーンに知られては仕方が無い。
このままヌーイとセックスしてから帰ろうと近づくと
「ダ~メ!!! 彼女がいる人とそんなことしません!!!」
結構大きな声を出して拒否された。
仕方ない。帰ろう。
ヌーイの携帯電話番号を聞き、彼女と別れるからと約束して家に戻ると
ナムワーンが泣いていた。
第1話はこちらから