帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

腹上死して生まれ変わってタイ人に78話

機械製造会社の駐在員ユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。

死んだはずのユウイチは目覚めたとき、タイ人中学生の【アット】になっていた。
コンケン大学を卒業したアットは前世で勤務していた会社に入社する。

第1話はこちらから
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第78話 ヌーイとお買い物




アットが一人で引っ越した次の週末。
アットはヌーイとサイアムにあるマーブンクロンセンターを訪れた。

ヌーイに【お詫び】としてネックレスを買う約束を果たすためだ。


タイ人は金が好きなので恐らく重量2バーツ分(30g分)のネックレスを欲しがるだろう。
だからその時の金レートは金1バーツ=5500バーツとして11000バーツの出費は覚悟していた。

金のアクセサリーを販売・買い取り・質受けを行う金行に行くかと思ったが、ヌーイが足を止めたのは1階の宝石店だった。


「アット! これで~す! これこれ!」


ヌーイが選んだのはダイアモンド付きのプラチナネックレス29,800バーツ。
所持金が余裕で足りない。

予算オーバーだから勘弁してほしいという俺に


「これを買ってくれないんだったらもう会えません!!!」


今月分の給料は先日のレストランで使い果たし、引っ越しや家電製品の購入で貯金も心もとない。
これ以上になると絶対に手を付けたくない家賃収入から補填しなければならない。


「買ってぇ 買ってぇ!! ね~ぇ買って!!」


悩む俺の腕に抱きついてヌーイの胸の感触が伝わる。
こいつは小柄だがおっぱいは大きいし弾力もある。

性欲に押し切られた俺は再びクレジットカードでダイアモンドのネックレスを購入してしまった。


「これからアットの部屋に行くぞ!!! でも新しい携帯電話買って!!!」


さらに携帯電話も買わせるつもりか?
カメラ付きの携帯電話が欲しいと言うヌーイに連れられて、マーブンクローンセンターの4階の携帯電話ゾーンに向かった。



「店員さ~ん カメラ付きの可愛い携帯電話くださ~い。
これ可愛~い。 これくださいね!」


もはや値段を聞いたり俺に許可をもらう手順をすっ飛ばしている。
あ~店員はもうSIMカードを入れ替えてる。

8,500バーツね。
高いわ。
もうヌーイが使い始めたのでノーチョイスで俺が払うのね。


コイツは危険だ。
とりあえずセックスだけして距離を置こう。


カニが食べたいと言い出したヌーイに、付き合いきれなくなった俺は少しキレ気味に言ってやった。


「もう金を使い果たしたからひとりで行けよ」


「・・・・アット怒った? これからアットの部屋に行くから許して~」


俺の機嫌が悪くなったので急にデレデレしはじめたヌーイ。
あー胸の感触がたまらん。


俺は急いでヌーイを連れて部屋に戻ることにした。



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