帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

腹上死して生まれ変わってタイ人に14話

生産機械メーカーのタイ法人に勤務するユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。

死んだはずのユウイチは目覚めたとき、タイ人中学生の【アット】になっていた。


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第14話 日本語能力検定試験



コンケン先日、多くの生徒がいる自習室でモッドにホームケムされて以来、俺たちは不良カップル扱いになってしまった。

それ以降はモッドは意識してしまい、あまりベタベタしては来なかったが、引き続き毎週2日放課後に日本語を教えている。


オイウェンのように家から学校への送り迎えや、田植えの手伝い、つまらない話を辛抱強く聞くなど時間を費やしたくは無いが、女子高生のおっぱいは触りたい。

モッドは小柄ではあるが、制服の上から見たところ、それなりの大きさのカップのブラジャーを付けているので平均的なサイズのおっぱいはあるように思う。



文字の書き方を矯正するため右手は鉛筆を握るモッドの手をつかみ、左手は小柄なモッドの後ろから肩越しにおっぱいを揉みながら下半身をモッドのお尻に押し付ける

・・・妄想をしながら日本語を教える。



俺に好感を持っているモッドとは言え、いきなり「おっぱい触らせて下さい」とお願いするのは違うと思う。

田舎のロイエットでは通用したが、文化的な洗練度の高い進学校の生徒にはダメな気がする。

いや、ウドンタニ出身のモッドならアリなのか?




直接的かつ不自然にならないように、ご褒美的なアプローチでお願いしてみることにした。


「来月は日本語能力検定の2級のテストなんだけど自信がないんだよねー」


「だいじょうぶ!アットなら絶対合格するよ!」


「合格したら・・・ご褒美もらえる?」


「ホームケムしてあげる!」


「えー。この前してもらったからなー。口にキスして」


「・・・・ここじゃダメ。」



お!キスはさせてくれるようだ。
しまった!おっぱいを揉ませてもらうようにお願いすればよかった。



ユミ先生とデートの約束もある。
日本人にとっては簡単な日本語のテストを受けるだけで美味しい思いが出来そうだ。


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翌月。
日本語能力検定試験の当日になった。
試験会場はコンケン大学。


アットが受験するのは日本語能力検定の2級。

2級は『幅広い場面で日本語をある程度理解できる』というレベル。
コンケン大学の日本語学科の卒業生ですら、この2級の合格率は20%とタイ人にとっては難関の試験である。

しかし合格すればタイでは日本語通訳者として十分な能力の証明となる試験であった。





受験会場では日本語検定2級と3級と4級の試験が行われていた。

2級の受験者は20人ほどで、アット以外はすべて大学生だった。
半ズボンの高校の制服を来ているアットは周囲から浮いている。


日本語学科の学生にとってこの2級合格は卒業してからの給料に大きく影響するため、みんな真剣で緊張感がみなぎっている。


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問題1 最終電車に間に合わなくて困っていた(   )、運良くタクシーが通りがかった

1. あげくに  2. ために  3. とたんに  4. ところに



問題2 このカメラのデザインはれている

1. ゆう  2. おく 3. すぐ 4. つか



緊張感の漂う試験場で俺にとっては単なる作業でしかない試験は終わった。



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「アット! 試験どうだった?」


俺が今日試験を受けるのを知っているモッドはわざわざコンケン大学の会場の近くまで来て試験が終わるのを待っていてくれたようだ。


「思ったよりも簡単だったなー わざわざ来てくれたの?ありがとう。」


「アットが心配だったから!」


付属中学校と試験会場のコンケン大学は歩いて来れる距離だが、わざわざ俺の様子を見に来てくれたモッドはやさしいな。

そんなモッドを大学構内のカフェに誘った。
モッドと初めてのデートのような感じになった。