14年に及んだタイでの沈没生活を打ち切り、4月6日に日本に帰国した。
タイで沈没する前にも4年ほど別の東南アジアの国で外籠りをしていたため日本に1週間以上滞在するのは18年ぶりだ。
俺にとって日本は言葉の通じる外国と化しており、ジャングルに取り残された日本兵が18年ぶりに恥ずかしながら帰国したようなものである。
これからしばらくは俺が困惑した事象をまとめてみる。
時差との闘い
日本とタイの時差は2時間しか無い。2時間程度の時差しか無いので時差ボケには無いと思っていたが、日本に来てからずっと眠気と頭がぼやっとした状態が続いた。仕事中は常に眠くあくびばかりして「いやー時差ボケと戦っているんですよ」とたびたび言い訳する羽目になった。
タイで沈没していた時は毎朝の起床は午前6時であった。日本に来てからは遠距離通勤のため毎朝5時に起床しなければならない。
起床時間が1時間早くなり、さらに2時間の時差を加えると体感的には毎日午前3時に起床しているのと同じになり、2週間ほどこの時差ボケが続いた。
お金の戸惑い
俺の頭の中でお金に関しては完全にタイバーツが基準になってしまったため、日本円表示を見ても実感が無い。なので日本円価格を3で割ってバーツに変換してからその価格が高いか安いか判断するようになった。
他にも食費に関しては日本は異常に高い気がしてならない。例えば昼休みに食べる1000円弱の定食は躊躇してしまう。
昼ごはんに100バーツ以上費やすのは勿体ない気がする。バービアで支払いが3000バーツ以下なら安い気がするにも関わらず。
次回に続く