帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

タイ沈没史第40話 携帯電話の報復

携帯電話の報復 タイ沈没史第40話


公開日 2015年1月1日 俺がロイエットに行った際にプレゼントした携帯電話に対してビーは俺が失意に打ちひしがれるような報復を行う。  




以下の記事は2011年6月ごろの回想録です。


タイ沈没2,600日目ごろ


◎携帯電話の報復1

3回目のロイエット訪問から戻った翌日、ビーの携帯電話番号に電話をかけると、聞き覚えの無い男の声であった。

どうしてお前はビーの携帯電話に電話をかけるのか!

男はそれを連呼する。そして切られた。

それを聞いた俺はしばらく呆然としていたが、その後ビーから電話があった。

さっきの出た男は友達だ。
そいつはふざけて言ったのだ。彼氏ではない。
これ以降はそんなことを言わないようによく言っておく。


あまり納得できない俺であった。

ロイエットから戻った直後に俺が買ってビーに与えた携帯電話からである。

ショックだった。

俺がプレゼントした携帯電話への報復行為はまだ終わらない。
その後にさらに追い討ちを受けることになる。


◎携帯電話の報復2

数日後、俺はMIKE'S PLACEの従業員であるレック(黒乳首)より連絡を受けた。

ビーがバンコクに戻ってきている。

ビーはここ半年ほどバンコクに戻ってきていない(はず)。
俺が何度もバンコクに戻ってこないかと言っても、電話番号を変えてまで拒否するほどである。

急いでMIKE'S PLACEに行くとカウンターにビーが居た。

いつバンコクに戻ってきたの?

昨日。でも明日ロイエットに帰る。

思わぬところでビーに会えて単純に嬉しかった。
急にバンコクに来た理由を聞いても「ちょっと・・・」といって言葉を濁す。

ビーは俺がプレゼントした携帯電話を自慢げにバービア嬢に見せているところ、ふとビーの携帯電話の中の写真の1枚に釘付けとなった。

その写真はトランクス1枚で寝転がっている男で、「さっきセックスが終わって休憩してまーす」というような説明文が似合う写真だった。

その写真を見て俺は凍り付いてしまった。

ビーはその写真を俺に見られて気まずそうだった。

俺も絶望でビーの顔をまともに見れない。

そういえばロイエットに行ったときに俺はビー写真を何枚か撮ったが、ビーが俺の写真をとったことは確か無かったと思う。

ビーは俺の写真は1枚も撮ったことがない。
しかし他の男のトランクス1枚の写真はあった。

携帯電話を買ってあげたときも、嬉しそうに自撮りしたり兄の妹の写真を撮っていたが、俺の写真は撮っていなかった。

何も俺が買ってあげた携帯電話なのに。

そんな写真撮ってもいいけどせめて俺の目に触れないようにしてほしかった。

★先日の男からの電話
★突然のバンコク訪問
★携帯電話の半裸の男の写真

その一連の攻撃により俺は失意に打ちひしがれた。
俺はその場に居づらくなり、ビーに1,000バーツ渡してすぐに帰った。

そし信頼する友人に相談することにした。


◎ダイエット開始


Q.
ロイエットにいる未成年の女の子に恋をしています。
貢いだり、ロイエットに通ったりしていますが、同棲はおろかセックスすら出来ません。
どうすれば彼女が振り向いてくれるでしょうか?


A.
お前は馬鹿か?
まず鏡を見ろ!
今のお前に未成年の少女が好きになる要素があるか?
とりあえずその醜い脂肪をなんとかしろ。


初めて現実が見えた。目から鱗とはこのことである。
男として最低限、外見に気を遣うことはとても重要であると彼は言うのだ。
確かにその通りである。

さらにダイエットのレクチャーを受ける。


ダイエットの基本は食事制限。
徹底的に食事を控える。
ただし朝ごはんはしっかり食べること。

昼ごはんは果物などで十分。

夜は基本的に野菜のみ。

ただしこれでは基礎代謝がかなり落ちるので、代謝促進のため定期的にワインなどの比較的太らない酒を週一で飲んで体温を上げること。ビールは禁止。酒は蒸留酒のみ。


友人によるアドバイスを真摯に受け止め、その日から俺のダイエットは始まった。

食事を全面的に徹底的に控える。

朝はコーンフレーク
昼は果物かサラダ
夜は酒(つまみ無し)



今思えばかなり不健康なダイエットだった。しかし体重は見る見る減っていく。
脂肪だけでなく筋肉もかなり落としたと思う。

ビーに振り向いてもらうためには体重をさらに落とさなければならないのだ。

体重が落ちていく課程で俺の心境は少しずつ変化していく。

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