帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

タイ沈没史第33話 離婚交渉

離婚交渉 タイ沈没史第33話


公開日 2015年1月1日 レックとの度重なる戦いを乗り越え男はついにレックとの離婚交渉に持ち込む。  





以下の記事は2011年5月ごろの回想録です。


タイ沈没2,570日目ごろ


離婚交渉

度重なる戦いの末にようやくレックは俺と別れることに合意した。レックと正式に条件を交渉することとなった。合意した条件は以下のとおり


★今後3年間は生活費として毎月1万バーツを振り込む
★手切れ金として貯金をすべてレックに渡す(といっても20万バーツぐらいしかなかった)

異国で暮らすのに貯金が一切無くなるのは少し辛いが、幸い現在の俺の売り上げは安定しており、安定したコミッション収入がある。
レックにかかわる支出や家賃も少なくなり、可処分所得は増えるので頑張れば貯金ぐらい出来る。
毎月1万バーツのレックへの振込みも問題ない。

ということで、合意内容を弁護士に内容を書面にしてもらい、お互いがサインをした。
そもそも籍を入れていない同棲相手でしか無いレックにここまでする必要性は全く無いのだが、タイでは外国人である俺がタイ人に不義理なことをすると後で問題が起こるかもしれないので誠意を見せることにした。

レックと一緒に住みだして以来、頑なに入籍を拒み続けて良かった。籍を入れていればさらに面倒になっただろう。

離婚合意書にサインした俺は何故か涙が出てきた。6年間の苦労が終わった喜びと、レックには少し申し訳なかったという気持ちで。

レックは俺から巻き上げた手切れ金ですぐに鼻を整形した。
(鼻にシリコンを注入して鼻を高くした)



◎ビーからの連絡

レックと正式に別れて心機一転新生活を始めた数日後に見知らぬ電話番号から電話があった。
ビーからだ。


金を渡す → 連絡が途絶える → 金が無くなる → 再び連絡をとってくる → 金を渡す → 金をさらに要求 → 金の対価として同棲を要求 → 連絡が途絶える → 金が無くなる → 再び連絡をとる

といったサイクルを繰り返しているのを自覚しているにもかかわらず、俺はビーからの連絡にテンションが上がった。


私が連絡を絶ってしまい申し訳ない。本当にどうかしていた。私はパンヤーオンだ。

というような謝罪の言葉が続いた。
パンヤーオンとは馬鹿の上位で精神薄弱みたいな意味。


再び俺に連絡をとってきた理由は「要はお金ほしい」のであるが詳細は、現在は田植えシーズンであり、ビーは実家の水田の田植えに駆り出されて辛いらしい。

ビーとしては金だけ送金してもらい、その金で人を雇って田植えをさせたい。
さすがにビーは言えず、田植えを助けてほしいと俺に言った。

馬鹿で学習能力の無い俺は「金だけ送ってほしい」という本音を理解できず「俺に田植えを手伝ってほしい」と理解した。

ビーが困っている。すぐにロイエットに行かなければならない。

俺は精神安定剤睡眠薬を持って、精神をかき乱され眠れなくなった原因の女に会いに。

ということで俺の第二回 ロイエット訪問 が決定した。

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