帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

タイ沈没史第31話 ロークチット

ロークチット タイ沈没史第31話


公開日 2015年1月1日 ビーと一緒に住むつもりが、急転直下でビーから連絡を建たれてしまった男は不眠症を発症する。薬の力を借りて男は不眠症を乗り越えられるのか?  





以下の記事は2011年5月ごろの回想録です。


タイ沈没2,570日目ごろ


ロークチット


ビーが電話番号を変えて俺との連絡を絶ってから夜ずっと眠れない。
昼間は仕事なので寝てないのは相当辛いが、夜に横になって目を閉じるとビーのことばかり思い出して涙が出てくる。
明け方近くになってようやくすこし眠るようになるが、こんな日が
3日続くと仕事が相当辛くなってきた。

オフィスでのデスクワーク中や会議中にどうしても集中できないし、たまに意識を失うように眠ってしまう。
仕事への悪影響が大きいので病院に相談に行ったら精神科にまわされた。

チッタウェート(精神科)จิตเวช

精神科に通うような精神病のことをタイ語でロークチット(โรคจิต)という。
このロークチットは精神病以外にもスケベや変態の最上級として会話に出てくる。

タルン ・・・・ エッチ
君っておっぱい大きいね。とかの軽いセクハラ発言者に対してや、女好きな男を指。親しい間柄で許される行為を指し非難する意味合いは少ない。

ラーモック ・・・ スケベ
タルンの上位で、少々度が過ぎる場合に使われる。
女性を舐めるような視線で見たり、軽いボディータッチ、過激なセクハラ発言に対して言われる。
相手を非難する意味合いが含まれる。

ロークチット ・・・ 変態・痴漢・精神異常者
相手の承諾無く触る行為や、異常な性的嗜好を指す。(露出狂、一般人が引くような極度なロリコン、使用済みパンツ収集、汚物趣味など)
街中で道行く女性の胸を触ると「ロークチット!」と叫ばれる。日本語で痴漢という意味だ。


俺は元々ロークチットに分類されてもおかしくない人間ではあるが、精神科の診察券をもらうことで正式にロークチットの烙印が押された。
アラフォー・デブ・加齢臭おやじに新たに変態というレッテルが加わった。

この記事を書くに当たって

タルン
ラモック
ロークチット

の解釈についてウドンタニ出身のムックちゃん(21歳)の弾力のあるおっぱいをカウンター越しに揉みながら確認した。

夜の街で合意の上であっても、ホテルに入ってから揉むのが紳士。店の中で揉むのはタルンで、路上で揉むのはラモックで、ブラジャーだけ持って帰るのはロークチットとのこと。





精神科で医師に眠れない苦労を力説すると、精神安定剤導眠剤が処方された。

精神安定剤および抗不安剤の効き目はすごい。

こういった薬に今までお世話にならなかったので耐性が無かったからか俺にはこの薬が良く効いた。

ビーから連絡を絶たれ絶望しか無かったのが、薬を飲むと「ちょっぴりショック」程度に軽減されたのだ。

さすがに夜ベットに入るとビーのことを考えてしまうが、導眠剤のおかげで眠ることができた。
この後ビーに対して本当に吹っ切れるまでの数ヶ月間はこの精神科に2週間毎に通い、この薬のお世話になった。

この出来事で俺の心に穴が空き精神の耐性が落ちたのか、仕事で問題が発生するたびに眠れなくなりたびたび精神科にお世話になることになる。

アラフォーの中年デブ加齢臭変態おやじが未成年の少女に恋をして、ふられた結果、精神安定剤のお世話になる。

そもそも恋愛関係が成立すると思っていた自分は本当に馬鹿だ。



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