帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

タイ沈没史第28話 第1回ロイエット訪問

第1回ロイエット訪問 タイ沈没史第28話


公開日 2015年1月1日 レックからの追撃を逃れるため男はビーの居るロイエットに避難する。そしてロイエットに滞在するビーに会う。  




以下の記事は2011年5月ごろの回想録です。


タイ沈没2,570日目ごろ


はじめてのロイエット訪問


ビーに会うためにロイエットまで来てしまった。
ロイエットはバンコクの東北600kmに位置し、バンコク北バスターミナル(モチット)から直行のバスで8時間。

朝6:00にロイエットの中央バスターミナルに到着。バスターミナルには予定通りビーが迎えにきてくれた。
ビーのスクーターに乗ってビーの実家まで向かう。

ビーの実家はロイエットの中心部から20km程度の距離にある農村である。
タイの最貧県と言われるロイエッだが、中心部周辺には大型スーパーやマクドナルド、セブンイレブンなどタイの主要都市にあるような建物はちゃんとある。

ビーのスクーターの後ろで揺られること30分、ビーの実家に到着した。
今回の2泊4日の旅(車中泊2日)ではビーの実家に宿泊予定だ。
ビーは両親になんと言って紹介するのだろうか?日本人の彼氏とでも言ってくれるのだろうか。

今回のビーの実家訪問のミッションは以下の3つ

★ビーの両親にあいさつしビーの両親・家族に好印象を得る
★ビーのロイエットにおける現状を把握する
★ロイエットのロケット祭りบุญบั้งไฟ


ロケット祭りを楽しみつつビーの両親や家族とはしっかりコミュニケーションをとるようにする。


ロケット祭りบุญบั้งไฟ in Loiet

タイの東北部で5月ごろ行われる郷土際で、その年の豊作および雨乞いのために手作りのロケットを空に向けて発射する祭りである。
ロイエットの隣のヤソトーン県のロケット祭りが有名。

イメージ 1









このロケットを飛ばすところを見ようと、この日にロイエットに訪問を設定したが、ロケットを飛ばしたのは先週で、俺が行ったこの週末は「山車」のようなものが町中をまわる行事だった。
この「山車」がタイ人的にはロケット祭りのメインイベントらしい。

イメージ 2










ビーにとってもこの「山車」タイ語でカブアン(車両)を見るのがメインイベントだったようだ。


今回のロイエット訪問では、ビーの家族親戚をスーパーマーケットに連れて行き、好きなだけ買い物をしてもらい、その後MKスキーで食事とビーの家族親戚の好感度を上げる活動をした。

最後にビーに携帯電話を買ってやり、現金3,000バーツを渡してレックとの修羅場の待つバンコクに戻った。


ちなみに次に会ったときのビーに買ってやった携帯電話の待ちうけ画像の男の写真だった。
(男が上半身裸でボクサーパンツを着用し寝転がっている画像)


今回の旅行でビーの写真を何枚か撮影したが、そういえばビーは俺の写真を携帯電話で撮ったことは無い。知り合ってから一度も。


ビーが俺の写真を撮らないことはすなわち「うんこの写真」を撮らない事と同じ原理だったのだ。残念ながらこの頃は理解していなかった。

脳内バラ色の俺はこの後、地獄に叩き込まれる。