【シパタイ風】タイ沈没史第6話 無職ニートの冷めた結婚式
無職ニートの冷めた結婚式 タイ沈没史第6話
自称タイ上級者 タクシン ほりえもん ハリウッドラチャダー ヤワラート金行
以下の記事は2004年5月ごろの回想録です。
タイ沈没200-300日目
男は仕事が見つからないままレックと結婚式を行う
タイで最初に勤めた会社を退職して無職ニートになってから1ヶ月。就職活動の途中であるがレックの強い希望により彼女の田舎で結婚式を行うことになった。
というか、ほとんどだまし討ち状態でレックの田舎に行くとそこには結婚式会場があったというのが実際のところだ。
レックの田舎はバンコクから車で2時間程度の場所に位置するが、近郊の親戚をピックアップしながらの移動なので朝から出発して到着するころには夕方になっていた。
トラックの荷台に1日揺られるのはかなりの拷問だった。今やれと言われても出来ない。
バンコク・サムットプラカーン近辺の親戚・友人をピックアップしながらレックの田舎に向かうが、迎えが着いてから支度を始める場合も多く1時間以上待たされた。
この段取りが悪い10時間近くかかる行程の途中に「いったいいつになれば到着するのかを何度レックに尋ねても
「すぐ着く」
の一点張りと言うのはレックの性格を良く現す言動である。
この時点で気づくべきだったが・・・・この時は引き返せなかった。
確かにその場所から友人・知人を一切ピックアップしないで目的地に向かって突っ走れば1時間以内に到着するという意味で「すぐ着く」のであろう。
田舎に着くとすぐに衣装屋に連れて行かれ、タイの伝統衣装に着替えレックの実家に行くと、例の結婚式の会場が実家に作られていて結婚式当日にレックの両親と初対面となった。
新郎側の出席者が無しという異例な結婚式は厳かに行われた。
結婚式の最中に、自分の両親にタイ人と結婚したことについてどのタイミングで伝えようかそれとも黙っていようか考えていた。
バンコクの陽炎22編で寺澤はプローイに騙されて田舎で儀式を行う話であったが、あえて言おう。自分の体験がベースになっていたことを。
新婚旅行でラヨーン・チョンブリーに行く
あまり意に沿わない結婚式の後はおざなりの新婚旅行を近場で済ますことにした。
当時は無職だったせいか、リゾート地に行っても今後の就職活動もしくは起業いついて考えており落ち着かない日々だったような気がする。
レックと出会ったばかりなので、まだ俺の方からセックスを要求していたと思うが、その記憶も無い。
このときはラヨーン、チョンブリ、サムットプラカーンと海沿いに観光地をめぐっていたと思うが何日間だったかも覚えていない。
この旅行から帰ってから数日後に俺はある仕事を得た。仕事の内容は個人が特定されるので控えることにする。