【バンコクの陽炎風】クイーンズパークの陽炎 第3話 プローイとのはじめての朝
【バンコクの陽炎】
2000年ごろに有名だったネット小説。主人公である滝沢は商社の駐在員で、ソープ嬢やタニヤ嬢などの女性にクールに対応しつつも翻弄される物語である。
尊敬するブロガーのケイイチ様が華麗にクイーンズプラザを楽しむ【バンコクの陽炎風】小説
第3話 プローイとのはじめての朝
日曜日にもかかわらず朝6時の目覚ましの音はさすがに寺澤にはこたえた。クソッ!うめきに近い意味のない言葉で毒づくが、不快さを押し殺し出来るだけすばやく目覚ましのベルを止めた。
横には昨日のプローイが全裸で寝息を立てている。
(昨日の僕はどうかしてた。)
寺澤は昨日クイーンズパークのバーで知り合ったプローイから使用済みパンツを買った。
トイレに同行しパンツを脱ぐところを確認していると、なぜかムラっとして我慢できなくなり、そのままお持ち帰りしてしまったのだ。
普段は売春婦を嫌っているクールな寺澤らしくない行動だ。
「ピーケイ 今日は仕事?」
目覚ましの音でプローイが目を覚ましたようだ。
「いや休みだよ、目覚ましを切るのを忘れてた」
「だったらもう一回する?」
といいながらプローイは寺澤の股間をひとしきりまさぐってから、寺澤のモノをおもむろにくわえだした。
(この子持ち娼婦が!お前みたいな不潔な売春婦と3回もしてたまるか!)
プローイは一見細く見えるが、脱いでみると腹部や二の腕に贅肉がたっぷりとついている。このプローイのような無教養で年増で子持ちの売春婦はタイ人社会では見向きもされない。
外国人向け風俗産業で、タイを訪れる一部の男性観光客が享楽的に行う「異文化交流」で興味本位で一時的な性欲のはけ口になるぐらいだろう。
プローイは勝手に寺澤の上に馬乗りになってはじめだした。
体が上下するたびにプローイのたるんだお腹の脂肪も上下する。
それにワンテンポ遅れて同じく垂れてたるんだ乳も上下する。
へその下には妊娠跡の肉割れと真横に帝王切開跡のすじが2本。
こどもが2人いるということだ。
プローイはすでに2人の子供がいて、能力的、学力的、労働観的に、売春以外のまともな仕事に就くことが出来ない。
この経産婦が恋愛の対象になり得るのかという問題の前に、まかり間違えて結婚でもしようものなら、プローイ本人だけでなくナコンサワンにいるであろう2人の子供やその面倒を見ている両親を養わなければならない。
プローイはずっと上に乗って腰を振り続けて疲れたのか、3回目が終わるとすぐに寝息をたてはじめた。
(早く帰れよ!この垂れ乳-肉割れ-帝王切開ババア!お前なんかに費やす時間とカネなんて僕には無駄以外の何者でもない)
「お店が終わったら電話するねダーリン」
と言ってプローイが帰ったのは彼女が出勤する直前の夕方だった。