帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

ワタシ タイゴ デキマス

面接に来たよ。タイ語が出来るっていう日本人が。


面接がひとしきり終わり、タイ語能力のテストにて

タイ語の日常会話が出来るんですってね。
それではタイ人スタッフ呼ぶので会話してください。

ちょっと待ってください。
私のは活きたタイ語なんです。

ほう。それで?

乾杯ってタイ語で「チャイヨー」って日本人は言うじゃないですか?

まあそうともいいますね。

でもタイ人は乾杯のとき「チャイヨー」って言わないんです。実際は「チョンケーオ」なんです。

・・・・はあ。そうとも言いますね。

日本人の言う「チャイヨー」なんて実際は使われていないんです!私のタイ語はタイ人との会話の中で学んだ活きたタイ語なんです!

・・・・はい。良くわかりました。それではその活きたタイ語をこのタイ人スタッフとお話ください。



タイ人スタッフ登場
สวัสดีค่ะ

サワディーカップ 

คุณชื่ออะไรค่ะ? (クンチューアライカ?)


คุณชื่ออะไรค่ะ?

は?

คุณ ชื่อ อะ ไร ค่ะ ?

は?

Your name!

あー名前ね。
チュー タケシ

คุณทาเคชิอายุเท่าไรค่ะ? 
(クンタケシ アーユタオライカ?)

はい タケシカップ


No!  คุณ  อายุ  เท่า  ไร  ค่ะ  ?

は?



すみません。会話テストはもういいです。

だから言ったでしょ。私のタイ語は活きたタイ語だって。会話テスト用のタイ語じゃないです。

え? でも名前を聞くのは会話の基本ですよね?

こういった教科書みたいなタイ語じゃなくてタイ人との自然な会話で役に立つようなタイ語は出来るんです。
たとえばレストランで会計のときにね、日本人は「チェックビン」て言うじゃないですか?でもタイ人は「キッタン」なんです。


わかりました。もういいです。

活きたタイ語会話は出来るが、教科書的な基本会話一切出来ない ということで了解しました。

これで面接を終わります。結果については後日ご連絡いたします。
本日はお疲れ様でございました。


こいつの教科書
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