帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

腹上死して生まれ変わってタイ人に40話

生産機械メーカーのタイ法人に勤務するユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。

死んだはずのユウイチは目覚めたとき、タイ人中学生の【アット】になっていた。

第1話はこちらから
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第40話 ナムワーンとのバンコクアルバイト生活 



1994年9月。アットの大学生活2年目の前期課程が修了し1か月の長期休暇となった。


毎年恒例となったバンコクの日系運送会社でアルバイトをするために俺はバンコクに向かう。
今回は大学の学費や生活費を稼ぐため、タニヤの日本人向けカラオケ店で風俗デビュー予定のナムワーンも同行した。

今回のバンコクでの滞在中は、親戚のアパートではなく二人でラップラオにある学生向けのアパートを1ヵ月だけ借りた。



アパートに二人で住むと言ってもナムワーンは夕方に出勤し、夜中の2時ごろに帰宅するため、平日に顔を合わせることは無い。
客と一緒にお泊りする日には俺が出勤した後にナムワーンが帰宅するため寝顔すら見れない日もある。

バンコクに来て最初の1週間は、全くのすれ違い生活であったが、俺の仕事が休みの日曜日になってようやくナムワーンからカラオケ店での仕事について詳しい話が聞けた。


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ナムワーンが働く店は日本人観光客や駐在員が多く訪れる日本人向けカラオケ店が密集するタニヤ通りにあるカラオケ店。

カラオケ店とは男性客1人に対して1名もしくは複数のカラオケ嬢と呼ばれるお店に所属する女性が個別に接客する。
客は店内に入るとお店に所属するカラオケ嬢を指名もしくはひな壇に並ぶ女性から接客する女性を選ぶ。

客はそこで酒を飲んだりカラオケを歌って楽しむだけでなく、接客する女性が気に入ったら店外デートと称して連れ出してセックスすることが可能である。

お店に所属するカラオケ嬢としては客に連れ出されてセックスすることによって客からもらえる1000~2000バーツ(当時)が主な収入となっており、カラオケ店は売春斡旋所の役割も果たしている。



この時代はスクンビット方面にカラオケ店がほとんど無いため、タニヤには日本人駐在員や観光客が押し寄せてとても活気があった。

ナムワーンの勤めるカラオケ店には客も多いが在籍するカラオケ嬢も多く、色白で顔立ちが整っているとは言え、「ぽっちゃり」を少し通り過ぎているナムワーンは他のカラオケ嬢と一緒にひな壇に並んでもなかなか客から指名されなかった。

最初の数日は全く客がつかなかったが、途中からひな壇に並んでいる際に手を挙げて「日本語話せまーす」というアピールを始めてから選ばれ始め、現役女子大生で知性もあり日本語を話せるナムワーンは徐々に固定客が付くようになり何度か連れ出されたようだった。


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今までナムワーンに対して定期的にセックスはしても恋愛感情は特に抱いていなかった俺であるが、すでに何度か客と一緒にホテルに同行してセックスをしたという話を聞くと俺に少し嫉妬心が芽生えてきた。


ナムワーンに

客のチンポは俺と比べてどうだ?
ここを客に舐められてどうだった?

といった言葉で責めるプレイをしつつセックスを楽しんだ。



それまでフェラチオに消極的であったナムワーンも客から何度もダメ出しされたことからフェラチオ技術の習得に意欲を見せており、俺を実験台にしてどうすれば気持ちが良くなるか俺の反応を確かめながら試行錯誤を繰り返すようになった。

今のところ、全く気持ちよくは無いが今後の努力に期待したい。


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これまでは一人で辛いバンコクでの出稼ぎアルバイト生活であったが、ナムワーンと一緒に来たおかげで1週間に1度は性欲処理もさせてもらい、とても充実したアルバイト生活だった。


この1か月の俺の収入9,000バーツに対してナムワーンは13,000バーツ。

1年間に大学の長期休暇は4か月間なので、この調子で次の長期休暇もタニヤでカラオケ嬢として働けば1年間に必要な学費・生活費を稼ぐことが可能だ。

ナムワーンは引き続き大学生活を送り、俺と一緒に卒業出来る確信が持てた。


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