生産機械メーカーのタイ法人に勤務するユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。
第1話はこちらから
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第35話 アットの日本再訪問
1か月の派遣通訳の仕事が終わり、日系運送会社のバンコク事務所に戻ってきた。
競馬に詳しいという日本人にナリタブライアンについて尋ねてみた。
その皐月賞は4月17日に開催されることが判明。
今から準備すれば間に合う。
すぐに日本大使館へ日本行きの短期ビザの申請準備を行い、チケットも手配する。
日本行きのビザ申請はすでに日本への渡航履歴のあるアットは短期の観光ビザなら銀行残高証明だけで取得できる。
別府の銀行で定期預金を解約してから競馬場に向かうので、小倉競馬場で馬券を買う。
4月17日の皐月賞までの予定は
4月15日(金)予備日
4月14日(木)別府にて定期預金解約
4月13日(水)予備日
4月12日(火)関西空港→別府に移動(長距離バス)
4月11日(月)バンコク発
4月17日以降の予定は
4月18日(月)買ったお金を別府にて定期預金
4月19日(火)別府→関西空港に移動(長距離バス)
ということで4月11日-4月20日の日本行きが決まった。
宿泊費を抑えるため別府で知り合った友人などに泊めてもらうようにお願いしたところ、以前にアルバイトをしていた中華料理屋で泊めてもらう了解を得られた。
日本出発までの1か月間は引き続きバンコクの日系運送会社でアルバイトに励む。
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4月11日。日本に出発する日が来た。
今回得たアルバイト代は22,000バーツを持って日本に出発する。
もし馬券が外れたら人生計画が大きく狂うので不安でいっぱいだが後戻りは出来ない。
今回のチケットは香港経由のため朝にドンムアン空港を出発して大阪空港に到着したのは夕方であった。
その後、別府行の夜行バスに乗り、別府に到着したのは朝の10時。
24時間の移動には相当疲れた。
そのままお世話になる中華料理屋ですぐにお店の手伝いを22時の閉店までしてからようやくまともに寝ることができた。
前世のおじさんの体では考えられない体力が今の若いからだにはある。
このまま皐月賞の始まる日曜日まで頑張って働こう。