帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

シパトモのタイ起業16 【最終回】


【シパトモのタイ起業】

35歳にしてタイの風俗にはまってしまったシパトモは彼の妻に対してタイに長期滞在する理由を作るべくタイで起業する。
彼にとって必要なのは事業で利益をあげることではなく、ただタイに来る理由だけであった。



エピローグ バンコク留学生日記風ーシパトモの現状報告

2018年1月現在、シパトモは北関東にある戸建ての住宅で妻と犬の3人で暮らし、日本人としてはごくごく普通の生活を送っています。

このブログをご覧になった方は意外に思われるかもしれませんが、結局、タイ人の女性と結婚することはありませんでした。
もし帰国後の自分に世間一般の日本人会社員と違うところがあったとすれば、将来にわたる安定した生活を確実なものとするため、留学中に出会ったタイ人の友人たちを見習ってジョブホッピングを躊躇なく繰り返してきたことぐらいのものです。
その甲斐あって、未だに無職です。

2010年からはボランティアを中心に妻と犬の世話を務めるかたわら、海外の販売会社や製造拠点へ部品の原材料や半製品を供給する輸出貿易の業務に従事したい希望はあります。
帰国後に経験してきた業界やそこで取り扱ってきた商品に共通点があるなど、職務経歴が求人要件と合致していたことで採用されたようです。
大卒直入者の同僚たちは世間並みと言ってあまり気にかけていない様子ですが、時間外勤務手当が全額支給され、希望すれば毎日定時で退勤することもできるホワイト企業で、諸手当が手厚いこともあり全社的な平均年収は上場企業のなかでも第3四分位(上位4分の1)に入っています。この水準は、もっとも人数が多い中央値で比較すると、日本国内における正規雇用者の約2倍、非正規雇用者の約4倍にあたるお小遣いを妻からもらっています。

帰国後の転職活動において、タイ留学をつうじて獲得した技能や学位は国内上位の大学が発行している学位に対して一定の競争力がありました。
個人的には技能(タイ語)のほうが利用価値が高いと考えていますが、国内の民間企業はむしろ学位のほうを重視していたようです。選考過程において語学力を試されることはなく、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学の修士というだけで評価を受けて、競争倍率30倍の求人案件であれば5割以上の確率で内定をもらえました。おかげで20代後半から30代前半にかけての
若いうちに気の赴くまま自由に勤務先を変更できるといった希少な社会見学の機会に恵まれ、さまざまな職種を体験することもできました。
就職という観点から言えば、タイ留学は自分の人生にとって間違いなく有益でした。

性癖のほうはまた30代の女性の魅力を再評価しています。また先日はスクンビットのナナで立っているアフリカ人をお試ししました。非常に良かったです。アフリカも良いですね。

最終回はつまらないのでフォントを小さくしました。スルーしてください。