帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

海外転生10-タイに行ったら本気出さなくてもやっていける

「海外転生」

それは日本で自らの行いが原因で居場所が無くなった者、能力が無く努力をしないのに自分はどうして評価されないのか現状に不満を持つなどの社会不適合者が新たな新天地として海外に活路を求め新しい人生を歩むこと。

この話はタイでなら俺でも勝ち組になれると信じてやってきた無職で職歴も無い自意識過剰な男の実話。
 
 
 
「赤い人材紹介会社で働いた期間は1年半ですが、1年半で辞めてしまったというより1年半もの間よく続いたと評価されてます。」(シパタケ談)
 

 



第9話 エクゼクティブアドバイザー就任


俺の経験・ノウハウを指導すべくデブ中年のノドオに請われて「バンコクお仕事検索」という変な名前の弱小人材紹介会社に入社してやった。
 
俺はアドバイザーとして人材紹介ビジネスについてノドオに指導してやることにする。

 


俺はアドバイザーなので、指導はするが実際に面接シートや履歴書のリニューアルや求職者リスト作りは当然ノドオの仕事だ。
 
俺はアドバイザーとしてノドオが作っていた各種書式や仕事の進め方に対してダメだしをしてやる。
 
新規顧客への売り込み方法も教えてやった。
顧客の新規獲得は何といっても広告だ。
そしてダイレクトメールだと。
 
客を探すのも売り込むのも当然ノドオだ。
 
だって俺はアドバイザーなのだから。

 
俺も正社員として採用されて毎月給料をもらっているがエクゼクティブアドバイザーなので遅刻や早退はある程度は認められると思っている。
 
俺の仕事はノドオにアドバイスをしてやるだけ。
しかし真面目な俺はノドオが営業に出ていないときにノドオの代わり求職者の面接をしてやる。

 


先日は中卒のくせに金型製造の経験が20年あることを理由に10万バーツという破格の希望給料のおっさんがいた。
そのおっさんに「中卒者の給料の相場」について説教してやったら途中で怒って帰ってしまった。

 
弱小人材紹介会社だけあって登録してくる日本人もロクなやつがいない。
 
「金型職人を求めている会社に紹介できたのに・・・」とノドオに文句を言われたが「俺たちは人材ふるいにかけるフィルターなんですよ」と逆に説教してやった。
 
こんなとこで怒って帰る馬鹿な人材を企業に紹介してどうするんだ?
 


ノドオの会社に勤めて1ヶ月ほどしてから、アドバイザーである俺様にノドオから営業的な仕事もしてほしいと言われた。

ノドオが使っている会社のレンタカーを使って良いと言われたが、自分で運転しての新規営業など俺の役割では無いと断ってやった。


デブで無能な馬鹿ではあるがノドオは一応俺の勤める会社の社長であり俺の上司だ。
指示された気に入らないからと言って拒否するのも分別のある大人としていかがなものかと思う。
 
仕方なくバンコクBTS圏内の会社にアポをとって1社訪問してやった。
優秀な俺は一発で求人依頼をもらったのでとりあえず営業活動は終了だ。
営業は俺にふさわしい仕事ではないから。

ひきつづきノドオにはフリーペーパーへの広告掲載と企業へのダイレクトメール送付に力を入れろと指導してやった。

 



俺が入社してから2ヶ月経つ頃にはノドオは生意気にも俺のアドバイスを素直に聞かなくなってきた。
 
俺のアドバイスを素直に聞かないから売り上げも増えていないのだ。
そのことをノドオは馬鹿だから理解できない。
 
 


エクゼクティブアドバイザーたる俺がノドオの会社の経営の事など何も関知することでは無い。
しかし俺が気になっていたのが、ノドオのタイ人妻である色黒デブ女。
 
 
そいつは毎日昼前に出社して来てデスクに座ってはいるがインターネットを見ているだけ。
 
俺はノドオに色黒ブタに色々と仕事をさせたらどうかとアドバイスをしてやる。
 

シパタケさん。これで良いんです。妻が仕事をするとかえって邪魔になるので。もうあきらめてます。
 
 
色黒デブのタイ人の尻に敷かれているノドオは馬鹿だ。俺は特定の相手を作らない。
タイの土人は俺にはふさわしくない。セックスの相手としては良いが。

 

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