帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

ニートがタイで起業して会社を上場させる

Q.
タイで会社を上場させたいのですが、どうしたら良いでしょうか?


A.
過去3年間で5000万バーツの利益をあげること。
タイで商売を始めてもいないニートのお前がする質問か?


ライブドアが健在だったころの話。
ライブドアとかサーバーエージェントとかが上場して巨額の資金を得た話を聞いて自分も会社を上場させて巨万の富を得ようと思ったらしい。

日本の上場基準は厳しいからタイならなんとかなるかもと思ったようだ。

タイで商売をして利益をあげる自信も、商売ネタも無いが手っ取り早く上場させてお金を得たいらしい。

過去3年間の利益額が5,000万バーツと言った時点で引き下がるかと思ったが、バカなので食い下がってきた。


タイには上場基準が緩い2部みたいなMAI市場があるそうですが、そちらで上場できるでしょうか?


MAI市場は日本で言うマザーズに当たるので上場基準は緩いが、過去3年間の事業実績を審査される。

ところでおまえの会社の去年の利益は何千万バーツ


会社設立申請中です。


事業内容は何や? 
投資総額は何億バーツ? 
日本本社の事業内容はやっぱしIT系?


何をするかまだ決めてません。資本金は200万バーツ必要と言われましたが、見せ金が用意出来なくて会社設立申請が進んでません。
日本に本社はありません。

もしかしておまえ無職?

無職のお前がペーパーカンパニーで上場させる気か?


上場基準を満たすために架空の売り上げってどうやって作るのですか?

領収書発行して月初に前月の売り上げ額を報告するだけだが
同時に売り上げ額の消費税分の7%を納めないといけないぞ。

利益率を90%にしても5000万バーツの利益を挙げるために必要な売り上げ金額は5600万バーツ。
売り上げに対して納めるVAT7%(消費税)の額は392万バーツ

したがって税務署に392万バーツを納めると売り上げ5600万バーツが認められる
しかも利益5000万バーツに対して法人税約(30%)を期末に支払わなければならない。

したがって法人税は5000万の30%の1500万バーツ
VATの7%分の392万とあわせて1892万バーツかかる。

税金を支払わずに架空の売り上げを計上できませんか?

おまえは馬鹿か?
人の説明を聞け!

先ほどのご説明は正規の手続きですよね?何か裏道があったら教えてください。

馬鹿に説明しても無駄だと思うが、公の機関に売り上げ金額や利益額を申告する際には公の機関の証明が必要だ。
恐らく税務署に知り合いがいて賄賂で話をつけることを期待しているかもしれないが、実体のない会社が上場するほどタイの証券取引所はアホではないし、タイの投資かもペーパーカンパニーの株を買うほど馬鹿ではない。

馬鹿な夢見るニートの話を聞いてイライラしている俺が一番馬鹿かもしれない。

こういうときは
「すみません。上場サポートに関する経験が無いもので。こういうハイレベルのご相談はタイの優良企業で上場に最も近いパーソネルコンサルタントの小田原CEO様にご相談されてはいかがでしょうか?」
というのが正解だろう。


自分の成功体験の良い部分だけを本にして他人を煽ってた人↓↓


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