帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

シパトモのタイ起業3

【シパトモのタイ起業】

35歳にしてタイの風俗にはまってしまったシパトモは彼の妻に対してタイに長期滞在する理由を作るべくタイで起業する。
彼にとって必要なのは事業で利益をあげることではなく、ただタイに来る理由だけであった。



第2話 ミキさん


タイで一緒に事業を行うことになった中華系タイ人のアルさんと3回目の会合でひとりの女性を紹介された。
「ミキさん」というタイ-フィリピンハーフの25歳で、高校生のときに交換留学生として日本に2年間滞在した経験があり、アルさん以上に日本語が上手だ。

チェンマイ大学のデザイン学科を卒業して大手日系広告代理店のバンコク事務所に勤務していたが最近退職し、現在はフリーの通訳およびデザイナーとして活躍中だ。

「アルさん」にしろ「ミキさん」にしろ日本語が上手でルックスも
良くしかも優秀である。
ミキさんは胸こそ大きくは無いがスタイルが良く、ほりの深い顔立ちなので茶髪がとても似合っている美人だ。
この2人は付き合っているのだろうか?フリーだったら今晩お相手していただきたいところだ。


シパトモさん。今回の事業にミキはお店の内装デザインや看板デザイン、Webサイト制作などで協力してもらおうと思います。

是非お願いします!

事業を始めるにはまず会社の設立が必要です。
会社の代表者(サイン権者)にはシパトモさん、私、そしてミキの3人で良いですか?

私もあなたたちと事業が出来て嬉しいです。

会社の資本金ですが、500万バーツ以上から法人税の税率が上がるので新会社の資本金は400万バーツが良いと思います。
なので会社設立費用20万バーツと会社名義の銀行口座開設後400万バーツの振込みをお願いします。

え!いきなり400万バーツの振込みですか?

インターネットカフェの他店舗展開には少なくとも1000万バーツはかかります。

アルさん。とりあえず1店舗を開店して経営が軌道に乗ってから2店目を開店しましょう。
なので今回は1店舗を開設するための資金を出します。
20万バーツは次回タイに来るときに持ってきますね。あとアルさんとミキさんも共同経営者なのですから少しは出資してください。

チッ!

え?何ですか?

分かりました。それでは1店舗目の立地を決めて店舗開設費用を見積もってもらいます。

それではアルさん、ミキさん今後ともよろしくお願いします。


アルさんのおかげで事業が進んでいくのはありがたいが、資金の捻出方法を考えないといけない。
1000万円ぐらいなら妻の許可無く持ち出せるが、ここですべて使うべきでは無い。
日本側で出資者を募る必要があるな。出資者をバンコクに連れて来て日本語堪能でハイスペックな2人を紹介すれば出資を得られるに違いない。

ミキさんは控えめだが、まるで日本人のような発音で日本語を話す。
発音はいまいちだが、日本語のことわざを良く知っているアルさん。
ふたりはルックスも良く、知的な外見でタイの一流大学卒で一流日系企業での就業経験もある。


このふたりが関わる事業に投資してみたくなる日本人は多いに違いない。
次回の訪タイには知り合いのオンラインゲーム開発会社社長を連れて来よう。