帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

日本人募集の求人を出し続ける企業

タイで個人で起業して、そこそこ経営が成り立っているとする。
そして事業拡大にあたっては自分(経営者)一人では限界があるため、営業や日系顧客の窓口として日本人を雇う必要が出てくる。


タイで起業日本人が日本人を雇うケースは多々あり、経営者と日本人従業員1-2名という会社はたくさんある。
不動産仲介、旅行会社、印刷会社、人材紹介(自社職員)などの求人をフリーペー
パーでよく見かけるはず。
十年以上前からずっと求人広告を出し続ける会社はこの先も求人広告を出さなければならない構造的欠陥があるから。


経営者視点
日本人を雇うに当たって当然メリットが無ければならない。

・対日系売り上げ増
・日系顧客に対応していた経営者の負担減
・タイ人をうまく管理し、業務効率向上

そのメリットが日本人従業員の給料、ビザ・労働許可費用などの経費を上回って初めて意味がある。
うるさい客を黙らせて、社内のゴタゴタも片付け、経営者に売り上げ拡大にまい進させて意味がある。

したがってたった1人か2人しか無い日本人枠に

・自分だけで業務が完結しないヤツ
・お客のクレームの火消しが出来ず、逆に油をそそぐヤツ
・仕事をたいして取れない営業

がいると雇った意味が無い。教育する暇も無いし、なんとか辞めてもらうしかない。


従業員視点
日本の会社を辞めてわざわざタイに来て働いている。それぞれ理由は異なっても「タイが好きで来た」のであって「タイに仕事をしに来た(出稼ぎ)」のでは無い。
彼女、ナイトライフ、旅行、趣味 はすべて仕事外にあって、最初から仕事のモチベーションが高い可能性は皆無。

出来ることなら今日は早く仕事を終えて「彼女に会いたい」「遊びに行きたい」と毎日思う。

タイに来てまで夜中まで残業するつもりは無い
タイに来てまで土日に出勤するつもりは無い
タイに来てまでお客に怒鳴られるとは思わなかった


しかも勤務先は社長ひとり、自分ひとり、タイ人数人の零細企業。
明日会社が潰れるかもしれない。社長は変わり者だし。
今この会社にいるのは次の会社へのステップアップのため。早くしっかしした会社に転職したい。


この問題はどれだけフリーペーパーに広告を出そうと、人材紹介会社に依頼しようと解決しない。

経営者は使い捨て感覚で日本人スタッフを雇い、またすぐに退職する。
軽い気持ちでタイに来る若者は多いので、供給はそこそこあり続ける。



ハロータイランド 求人休職掲示


タイのブラック企業(タイで働く日本人 掲示板)

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