不動戦士タカハシ 4話
第4話 初出勤
出勤先が判明し、タイでの生活の目途が立ったと判断したタカハシは昨日のうちに日本で勤めている宅配業者には退職する旨を電話で知らせた。
急な退職を伝えられた上司は
実際のところ、妊娠しているミンちゃんのそばにタカハシがいる必要性は無い。
引き続きタカハシが日本で働き続ける方が効率的なのだが、ミンちゃんが心配なタカハシは給料の金額も決まっていない会社へ転職してしまった。
ちなみにミンちゃんには実家のチャイヤプーンに娘がいて初産では無い。
「二人で住むならこんな狭い部屋はイヤ! 私のこと愛してないの!」
タカハシは家賃9000バーツのラチャダーのアパートからウォンウェンヤイの15000バーツ(2DK)のアパートに引っ越すことになった。
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タカハシの出勤初日。
社長の山川に聞いた担当者である女性社員の【ヌッサリン】の名前を憶えていなかったタカハシは受付嬢にどう説明して良いか分からずにフリーズしていた。
ミンちゃんに説明してもらおうと電話をかけて通訳を求めるが、状況を理解していない田舎出身のカラオケ嬢に通訳させても解決の糸口が見つからないタカハシ。
この時点ですでに11時。
ヌッサリンからはたいした説明も無かった。
面倒そうに「13時30分に外に出るからついて来い」とだけ言われて放置された。
11時45分になってオフィスには受付嬢を残して誰もいなくなった。
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続きは連休明けになります。