帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

腹上死したら生まれ変わってタイ人に 7話

生産機械メーカーのタイ法人に勤務するユウイチはタイに赴任して15年の43歳独身。
いつものように下請けに接待されて泥酔し、ゴーゴー嬢をホテルに連れ込んだが、行為の最中に突然死してしまう。
目覚めたとき、何故かタイ人になっていた。
 


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第7話 田植えの後

 
 
アットはその後オイウェンとセックスが出来る雰囲気に持ち込めないまま田植えの時期となった。

ロイエットに限らずタイ東北部の各県では農繁期のこの時期になると小学校・中学校は2-3週間の田植え休暇となり、生徒は自宅の田植えを手伝うことになる。



アットはこの時期、毎年自分の家の田植え作業を行うのだが、オイウェンからも家の田植えを手伝ってほしいと言われている。

嫌がるオイウェンの敏感な胸を触った件の失点を回復すべく、オイウェンの家の田植えを手伝って誠意を見せなければならない。

 


「どうして家の田植えを手伝わないの!」

 
俺は母親からの罵声を受けながら早朝から家を出ていく。

 





タイには日本のような田植え機は無い。
田植えは手作業で1本1本苗を植えていかなければならない。


オイウェンの家の田んぼは地盤の高さが高い位置にあり、用水路の水位が不足気味の年には用水路の水位が低く田んぼ全体に水が満たされない。

今年も用水路の水が不足気味なので、オイウェンの田んぼには十分な水が流れ込まず、田んぼの大半の土が露出して乾いている状態だった。



田んぼに水が不足しているため、耕運機で耕したはずの土は乾いて堅く、指先で苗を押し込んでもなかなか入らない。

まずは固い土に竹筒を突き刺し穴を空け、その穴に苗を差し込んでから周りの土で穴を塞いで苗を支えなければ田植えが出来ない。


通常の苗を植える作業に加えて、竹筒を突き刺し、周りの土をつまんで苗を固定する作業と通常に比べて倍の手間と労力がかかる田植え作業であった。



田植えに慣れているはずのアットもオイウェンの家の田植えはさすがにキツく、夕方にはオイウェンとの会話もそこそこに家に帰って爆睡する。

翌朝起きると、体中が筋肉痛で痛い。しかし辛い体にムチ打ってオイウェンの田んぼに向かう。
 
 
 
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5日間にわたって毎朝5時から夕方4時までの田植え作業を手伝い、ようやくオイウェンの家の田植えが完了した。


田植えが終わった日、オイウェンの家で宴会が行われた。




オイウェンの家はタイの東北地方によくある高床式の家で、高床式の居住スペースの床は地上2m。
床下には壁が無いが、コンクリートが打設された床は普段は物置や駐輪スペースとなっているが、この日は宴会スペースとなっていた。



オイウェンの両親、近所に住む親戚が集まって総勢15人ほどの宴会で、オイウェンの家で飼っていた豚と鶏を絞めて宴会でふるまわれた。

絞めたばかりの豚の内臓を生のまま香辛料を混ぜて出されたのは少し抵抗はあったが、生レバーのような食感でほのかに甘くとてもおいしかった。



オイウェンの母親からはオイウェンと結婚して毎年農作業を手伝ってほしいと言われた。
苦労した甲斐があり、オイウェンの両親からの好感度も上がったようだ。

 

俺は農業をするつもりは無いけどな。



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宴会の後、誰もいない田んぼのそばにある農作業の休憩小屋でオイウェンとふたりきりで話をする。
 
少しウイスキーを飲んだオイウェンはいつもより饒舌で、俺はオイウェンのつまらない話を辛抱強く聞いてあげる。

オイウェンの話が途切れたところで、俺は優しくオイウェンを抱き寄せてキスをした。
今日はオイウェンの髪の毛から甘い香りがする。水浴びしたばかりなので前回のような獣臭さは無い。

エネルギーの溢れる獣臭い女子中学生も良かったが、綺麗に体を洗った女子中学生も最高だ。

 

背中に回した手をおっぱいや股間に滑り込ませようと思ったが、前回はブラジャーを外した時点で強制終了となったため、股間も拒否されるかもしれない。

おしりや太ももを触りたいが、どこに地雷があるかわからないのでキスを繰り返しながらオイウェンの肩と腰を撫でていた。

 


俺が次はどうしようかと戸惑っていると、オイウェンは俺のズボンのチャックを下ろした。