帰国したタイの変な日本人

バービアを愛した中年デブの元タイ沈没者がタイを想ってタイを舞台にした小説のようなものを書いてます。

18年ぶりに帰国したデブ中年6

18年に及ぶ海外沈没生活に終止符を打ち、日本に失意の帰国をしたデブ中年が日本での新生活に戸惑う話の6回目


長期間の海外生活からの帰国したデブ中年にみんな興味が無い
『18年ぶりに日本に戻ってきました。日本の生活は慣れない点が多いかと思いますが、どうか宜しくお願いします。』
この挨拶に対して多くの人はスルーする。

確かに俺のような加齢臭の漂う中年ロリコンデブおやじとは1秒でも接したく無い気持ちは分かる。
加齢臭とロリコンであることは隠すことは出来るが、中年デブおやじであることを隠すのは難しい。俺に嫌悪感があるのは分かる。
しかし女子高生や若いOLに挨拶している訳ではなく、対象は俺と同じくオジサンかお兄さんである。俺は男から見てもキモイオヤジなのだろうか。

半分以上のオヤジ達に『海外から帰ってきました挨拶』をスルーされるが、「どこの国に居たのですか」と質問を返してくれる確率は4割程度いる。
しかしその4割のほとんどが、『タイに14年居ました!』「ふーん・・・」で会話終了。もしくは「今は何処に住んでいますか?」などのくだらない話題に移行する。

俺に興味が無いのは分かるが、タイやシンガポールにあまり興味が無いらしい。
僅かに「タイは何語を話していますか?」とか
「タイの仕事は大変ですか?」などの質問を返してくれることがあるが、大多数は興味が無い。


俺は元々海外志向で、若いころの俺はロリコンでデブオタクであったが、海外転勤希望だけでなく国内でもいろんな場所に行って仕事をしてみたかった。
外人や長期の外国滞在経験のある人には色々と質問したものだったが、俺が少数派なのか?

『18年間、北朝鮮で拉致されていました。日本の生活は慣れない点が多いかと思いますが、どうか宜しくお願いします。』

とでも言うと何人かは食いついてくれるのだろうか?


俺は18年ぶりの日本での生活は1か月たっても、かなり戸惑っているのだが、なかなか周囲の人々には理解してもらえない。彼らには海外での長期滞在者の帰国は想像の範囲外なのだろう。

仮に俺がキャバクラに行ったとして、キャバ嬢は話を聞いてくれるだろうか?俺の鉄板ネタの【結婚歴3回でそれぞれ嫁の国籍が違う】話を聞いてウケてくれるだろうか?

やはりバンコクに行ってバービア嬢にこの愚痴を聞いてもらおう。
日本では誰も俺に興味が無い。タイでもそうだった。クイーンズパーク以外では。