腹上死して生まれ変わってタイ人に49話
生産機械メーカーのタイ法人に勤務するユウイチは泥酔しながらも若いゴーゴー嬢をホテルに連れ込み行為の最中に突然死してしまう。
第1話はこちらから
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第49話 アジア通貨危機
1997年7月。
入社して3か月経過し、機械を構成する部材の強度計算をいくつかノックさんから任されるようになった頃。
タイの市場は騒がしくなってきた。
外国人投資家からのタイバーツ売りに対してタイの政府は外貨を売ってタイバーツを買い支えているという報道があった。
アジア通貨危機(バーツ危機)が近づいている。
ニュースではタイ政府が固定レートのドル-ペック制を維持すると発表。
アットは「今だ!」と52万バーツの貯金および生活に最低限必要なお金を除いた給料すべてを街の両替所でドルに換えた。
この時に備えて銀行に個人借り入れの申し込み準備を進めており、ナムワーンも保証人に加えて借入可能枠を超えた給料10倍相当の14万バーツの個人借り入れを行った。
7月になり、政府はついに変動相場制へ移行を発表した。
街の両替所はまだ1ドル25バーツだったので、返済出来ないとヤバいサラ金に走って3万バーツ借りてドルを買った。
ナムワーンにも借りて最終的に73万バーツを集め、29,000ドルに替えた。
貯金 520,000 B
銀行借り入れ 140,000 B
サラ金借り入れ 30,000 B
ナムワーン借り 20,000 B
給料から 20,000 B
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合計 730,000 B /25 = $29,200
サラ金への返済のため翌月に1ドル32バーツのレートで1000ドル分両替して返済したが、残り28,200ドルは為替レートを見守りつつドルのまま持ち続けた。
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全財産をドルに交換してから5か月。
毎月の給料の残りでさらにドルを買い増し続け、12月に入って街の両替所の交換レートがようやく1ドル50バーツに達したので持っていたドルをすべて両替した。
もっと劇的にバーツが上がり下がりするかと思っていたが、タイ政府が財政を顧みずにドル売りバーツ買いで抵抗した結果、底値まで5か月もかかった。
返せないとヤバいサラ金から大金を借りなくて良かった。
この時ドルをすべて売って得たお金は140万バーツ。
別府に留学して以来6年間の努力の結晶である。これ以降の為替の推移は前世の記憶に無いため、今後は他の方法で運用しなければならない。
140万バーツならそれなりのコンドミニアム(分譲マンション)が買える。
買ったコンドミニアムに自分が住むのではなく他人に貸して賃貸収入を得つつ不動産価値が上昇したら売るのも良いだろう。
140万バーツはそのまま銀行に預金しつつ引き続き節約生活しながら貯金を続けることにした。
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マッサージパーラー(ソープランド)の多いペップリー通りにアパートを借りて住んでいながら1度もマッサージパーラーに行っていない。
「お金も儲かったので1回ぐらいは・・・」と思ったのだが、着替え中のナムワーンにムラっと来てしまい後ろから抱きついておっぱいを揉みながら立ったまま後ろから潤滑ゼリーを塗って生で挿入した。
生の感触を味わいつつゆっくり腰を振る。
最近は生挿入がお気に入りで、外だしに失敗したら子供が出来てしまうというスリルも楽しい。
この日もすぐに気持ちよくなって抜いて外だしした。