現地採用日本人従業員を募集してみた2
数年前になるが勤めていた会社で現地採用日本人を増やすことになり上司の指示で俺が再度募集窓口となった。
前回の募集でクソみたいな問い合わせしか無かったため上司が引き続き人材紹介会社経由で探したそうだがロクな応募者がいないので困っているらしい。
上司は方向性を転換して「若ければ教育するから」と若い未経験者を要求された。
「若い人はインターネットで集めた方が良いと思うから、わんわんさんお願い。」
現地採用日本人正社員募集
30歳未満に限る（30歳以上応募不可）
英語もしくはタイ語の日常会話必須
給料10万バーツまで
メールアドレス wanwan@hotmail
まずは履歴書をメールにてお送りください
担当者：わんわん
前回の失敗に懲りて携帯電話番号は削除した。
上司の意見により「給料をそこそこ出せば良い人材が集まる」ということで給料は相場よりも多めに設定した。
というか未経験者でこの給料とは俺の立場が・・・・。
集まったメールのほとんどが30歳どころか40歳を超えている。
馬鹿正直な俺はすべての応募者に【年齢制限により不採用です】とメールで返信した。
迂闊にも俺が送った返信メールには自動的に俺の携帯電話番号が記載されていたため以下のような電話が携帯にかかってきた。
私は健康で体力もあるので是非面接させて下さい！
すみません年齢の条件は絶対なもので不採用です。
大丈夫です！必死に頑張るので何とか面接をお願いします！
今回は未経験者なので33歳の駐在員が教育を担当します。教育担当者より年下なのは最低条件です。
私は年下の上司でも気にしません！
いえ。そちら様ではなく先方が気にするのです。
気にするかどうかは面接の場で決めてください！
30歳未満の求人に46歳で未経験者のそちら様の面接を設定すると採用担当者の私の常識を問われてしまいます。すみませんがご納得ください。
私の機会をつぶさないでください！
何と言われましても最初から機会は無いのです。この辺でご勘弁ください。
馬鹿丁寧に対応する俺が馬鹿だった。
教訓
★設定給料が高いと人は必死になる
★必死な人は見たいものしか見えない
★絶対必要な要点だけ簡潔に表現しても伝わらない
★募集条件には話し合いの余地があると思われているらしい。しかもその余地の範囲に個人差がある
★人材募集は人材紹介会社に依頼した方が精神衛生上は良い（2回目）
補足
未経験者でも10万バーツまで出すと言うのは、有名大学卒の英語堪能な若手応募者を期待していたらしい。
